開業ブログ
「可能性」を捨て、定数化する。占いの前に描く「自分」という設計図のサムネイル

起業において、あらゆる迷いを断ち切るために不可欠なのが「自己分析」です。しかし、多くの人がここでつまずきます。なぜなら、自分というあやふやな存在を「言葉」にし、「数値」にする作業は、ある意味で自分の可能性を捨てる苦痛を伴うからです。

今回は、僕がなぜ自分を語るために占いやフィーリングではなく、ビッグファイブやMBTIといった客観的な分析を使うのか、その理由をお話しします。

🛠 1. 外の世界で戦うための「共通言語」を持つ

「自分のことは、自分が一番よく分かっている。フィーリングで十分だ」という人もいます。しかし、そのやり方では、自分の居心地の良い場所(コンフォートゾーン)の外に出ることはできません。

未知の領域、つまり起業という戦場で迷わないためには、誰が見ても同じ意味を持つ 「客観的な羅針盤」 が必要です。

  • 定数化する:
    「自分はなんとなく粘り強い」ではなく、ビッグファイブなどの指標を使って、自分の特性を「定数(変わらない数値)」として定義する。
  • 分類する:
    MBTIなどの枠組みを使って、自分の思考パターンを「分類」する。

こうして自分を客観的な言葉で「固定」して初めて、他者(顧客やパートナー)に対して「自分というシステム」を正しく説明できるようになります。

⏳ 2. 「回答すること」さえできない、という壁

ここで、僕の苦い経験をお話しします。

新卒時代、ある企業の採用試験で数百項目の性格診断を受けました。僕は一問一問、あまりに真面目に考え込みすぎてしまい、ふと顔を上げると、数百人いた会場に残っていたのは僕を含めてわずか3人でした。

当時の僕は、 「自己分析をしない生活」 を送っていました。

自分を分析して型に当てはめることは、自分の無限の可能性を狭めてしまうことだ、と無意識に恐れていたのかもしれません。
でも、今なら分かります。性格診断の回答に詰まってしまうこと自体が、自分自身のことが見えていないという「伸びしろ」の現れなのです。

📈 3. 自己分析は「筋トレ」と同じ継続が必要だ

もし、性格診断のテストで手が止まってしまうようなら、正直に言って起業は厳しいでしょう。なぜなら、起業とは「自分は何者で、何ができて、何をやらないのか」を、毎日24時間、世界に向かって説明し続ける仕事だからです。

  • 若いうちは、可能性を広げればいい。
    しかし、自分の足で立ち、事業を築くフェーズに入ったなら、自分という道具の仕様を確定させなければなりません。
  • 毎月繰り返す。
    自己分析は一度やって終わりではありません。僕は、定期的にテストを繰り返し、結果がブレずに「安定」するまで自分を磨き続けるべきだと考えています。

🏁 結論:占いの前に、まず「設計図」を引け

「自分という道具」がどういう性能なのか。それを決めるのは占いではありません。客観的なデータと、自分との対話の積み重ね(自己分析)です。

占いは、あくまで「動くタイミング(スイッチ)」を決めるためのもの。

まずは、数百問のテストに迷わず答えられるくらい、自分を徹底的に「定数化」してください。それができて初めて、あなたは自分というシステムを自在に操ることができるようになります。