「なぜ今か」の空白を埋める:理系起業家が占いで「行動のスイッチ」を入れる理由

「何をすべきか」は、市場を調べたり、自分の性格診断(MBTIやビッグファイブ)を分析すれば、ある程度答えが出せます。しかし、 「なぜ、他の誰でもない私が、いま、それをやるのか」 という問いに、100%納得できる理屈を出すのはとても難しいものです。
僕は、この「理由の空白」を埋めるために占いを利用しています。
「システムの延命医(システムを長く健康に保つ専門家)」を自称する理系の僕が、なぜ一見正反対に見える占いを、決断のプロセスに組み込んでいるのか。その理由をお話しします。
🛠「自分という道具」と「動かすタイミング」を分ける
僕は自分を理解するとき、二つのステップに分けて考えます。
- 自分という道具の「設計図」(MBTI / 性格分析):
自分の性格、強み、弱みは、科学的な分析で理解します。例えば、僕は「建築家型(INTJ)」という、物事を整理して無駄を省くのが得意なタイプです。これは、自分という道具がどういう「仕様(性能や使い道)」を持っているかを確認する作業です。 - 動かすための「スイッチ」(占い / 六星占術):
一方で、占いは「今、どのスイッチを押すべきか」を教えてくれるものです。サービスを新しく作るのか、それとも今は守りを固めるのか。そのアクションを「今」起こすための「きっかけ」として、占いを取り入れています。
🌳墓標の前で、人生の時間を測りなおす
この「視点を切り替える」大切さを、僕は会社員時代の習慣から学びました。
当時、仕事の激務の合間に、僕はよく青山霊園を散歩していました。そこは広大な公園のようで、多くの墓標が並んでいます。石碑に刻まれた記録を眺めていると、一人の人間の人生が幕を閉じたあとの、静かな「人生の結果」が見えてきます。
行き詰まった仕事の悩みを抱え、僕は墓標の主たちに問いかけました。
「今、僕はこんなトラブルで頭を抱えています。あなたならどうしますか?」
答えはだいたい決まっています。
「小さなことだ」
人生という大きな時間軸から見れば、目の前の困難はほんの些細な出来事に過ぎないことを、彼らは沈黙を通して教えてくれました。
仕事に集中しすぎると、僕らは時速200kmで走るバイクのように、目の前のことしか見えなくなります。占いをチェックする時間は、この霊園の散歩と同じです。一度バイクから降りて、数年、数十年という長い視点で、自分の現在地を確かめるための時間なのです。
⚖️占いは「やり方」には口を出さない
誤解してほしくないのは、占いが「どんなサービスを作るべきか」という具体的な正解を教えてくれるわけではない、ということです。
「今は攻める時期だ」という占いの結果が出たとしても、その時にどんな機能を作り、どうやってお客様に届けるかは、すべて僕が培ってきた専門知識と論理的な判断で組み立てます。
「動く理由は占いがくれるけれど、どう動くかは自分の知恵で決める。」
この二つを混ぜないことが、僕が僕らしく、安定してビジネスを続けていくための「防衛術」です。
🏁 迷いという心のブレーキを外す
起業家にとって最大の敵は「迷い」です。「本当に今、これをやっていていいのか?」と立ち止まってしまうのは、エネルギーを無駄に消費するだけです。
占いで「理由」を外からもらってしまうことで、僕はその迷いを飛び越えることができます。
理由が何であれ、「よし、やろう」と決めた自分を信じることができれば、ビジネスは力強く動き出します。
「システムの延命医」として、僕はこれからもこの「冷静な分析」と「占いがくれる直感」を組み合わせて、長く愛される拠点を作り続けていきます。