ClaudeMix Blog

claude projects 公式まとめ

著者: ClaudeMix Team |

Claude Projects 公式ガイド要約

ソース: https://www.anthropic.com/engineering/claude-code-best-practices

1. Claude Projectsとは

Claude Projects（Web版）とClaude Code（CLI）におけるプロジェクト文脈の共有メカニズムです。CLAUDE.mdファイルを中心に、プロジェクト固有の知識とルールをClaudeと共有します。

主要機能

  • 200,000トークンのコンテキストウィンドウ （約500ページの書籍相当）
  • カスタム指示 によるAI動作のテーラリング
  • チーム協調 機能（Projects のみ）

2. CLAUDE.md の使用方法

目的

「特別なファイル」として、Claudeが会話開始時に自動的に読み込み、プロジェクトの文脈を取得します。

理想的な内容

Anthropic公式が推奨する記載事項:

  1. 共通bashコマンド とその目的
  2. コアファイル、ユーティリティ関数、コードスタイルガイドライン
  3. テスト指示とリポジトリのエチケット
  4. 開発環境のセットアップ詳細
  5. プロジェクト固有の警告や予期しない動作

配置オプション

配置場所 用途 共有方法
リポジトリルート プロジェクト全体の文脈 gitで共有（チーム全員）
親ディレクトリ モノレポでの共通設定 階層的に継承
子ディレクトリ サブプロジェクト固有の設定 オンデマンド読み込み
ホームフォルダ (~/.claude/CLAUDE.md) 全セッション共通の個人設定 ユーザーローカル

最適化のポイント

原則: CLAUDE.mdは「頻繁に使用されるプロンプト」として扱い、反復的に改善する

方法:

  1. #キーを使用してClaudeに自動的に指示を組み込ませる
  2. プロンプト改善ツールを通してファイルを洗練させる
  3. チームでレビューし、フィードバックを反映

3. コンテキスト管理のベストプラクティス

焦点化された文脈の維持

原則: 1つのチャットを1つのプロジェクトまたは機能にスコープ

理由: すべての文脈が関連性を保ち、Claudeの応答精度が向上

実践:

# 機能完了後、コンテキストをクリア
/clear

# 新しい会話を開始
# → 無関係な過去の文脈の影響を排除

`/clear`の頻繁な使用

タイミング:

  • タスク完了時
  • トピックが切り替わる時
  • 会話が長くなりすぎた時

効果:

  • 文脈のノイズ除去
  • 応答速度の向上
  • 精度の向上

チェックリスト/スクラッチパッドの活用

用途: 複雑な多段階ワークフローの管理

例:

## タスクチェックリスト

- [x] E2Eテスト作成
- [x] UI層実装
- [ ] Logic層実装 ← 現在ここ
- [ ] Data-IO層実装
- [ ] E2Eテスト成功確認

計画優先のアプローチ

原則: コーディング前にClaudeに計画を立てさせる

理由: 文脈を保持しつつ、明確なロードマップを確立

実践:

「まず計画を立ててください。コードは書かないでください」

→ Claudeが計画を提示
→ ユーザーが承認
→ 実装開始

4. カスタムスラッシュコマンド

定義

再利用可能なプロンプトテンプレートを.claude/commands/フォルダに格納

利点

  • デバッグループ、ログ分析などの反復ワークフローに最適
  • チーム全体で共有可能（gitにコミット）
  • 動的な入力のサポート（$ARGUMENTS）

例

ファイル: .claude/commands/debug-error.md

# デバッグエラー

以下のエラーをデバッグしてください:

$ARGUMENTS

デバッグ手順:
1. エラーメッセージの分析
2. 関連ファイルの特定
3. 原因の推測
4. 修正案の提示

使用:

/debug-error "TypeError: Cannot read property 'map' of undefined"

5. 推奨ワークフロー

1. Explore-Plan-Code-Commit

1. Explore: 関連ファイル、画像、URLを読む（コードは書かない）
2. Plan: 明確な計画を立てる
3. Code: 実装
4. Commit: 変更をコミット

重要: 「コードを書かないでください」と明示的に指示

2. Test-Driven Development (TDD)

1. テストを書く
2. 失敗を確認
3. 実装
4. テストが通るまで反復

3. Visual Iteration

1. デザインモックまたはスクリーンショットを提供
2. 実装
3. スクリーンショットを撮影
4. 一致するまで反復

6. ツールアクセスの強化

`/permissions`コマンド

許可されたツールの設定をカスタマイズ

MCPサーバーの接続

外部機能の拡張（後述のMCPガイド参照）

カスタムbashツールの文書化

CLAUDE.mdに記載することで、Claudeが自動的に使用可能

`gh` CLIのインストール

GitHub統合の強化

# インストール
brew install gh  # macOS
winget install GitHub.cli  # Windows

# 認証
gh auth login

7. Layer 1（公式準拠）への適用

Remix-boilerplateでの活用

CLAUDE.mdの構成

# ClaudeMix Project Context

## Layer 1: プロジェクト基本情報（公式準拠）

**Project Name**: ClaudeMix Demo
**Concept**: Claudeとの協調開発を最適化するRemixボイラープレート
**Target**: Remix + Claude でMVP開発を行う開発者

**References**:
- Remix公式: https://remix.run
- 参考アプリ: https://zenn.dev/topics/blog

## 共通コマンド
- `npm run dev`: 開発サーバー起動
- `npm test`: テスト実行
- `npm run lint`: リント実行
- `npm run build`: 本番ビルド

## コアファイル
- `app/routes/`: Remixルート定義
- `app/components/`: UIコンポーネント
- `app/lib/`: 純粋ロジック層
- `app/data-io/`: 副作用層

## コードスタイル
- TypeScript厳格モード使用
- Prettier自動フォーマット
- 3層分離アーキテクチャ遵守

## テスト指示
- E2Eテストから開始（Outside-In TDD）
- 各層ごとに単体テスト作成
- カバレッジ80%以上を目標

## 予期しない動作
- Remixのloader/actionはサーバー専用（`.server.ts`推奨）
- クライアント側でのファイルシステムアクセス不可

Projects機能との統合

.claude/
├── CLAUDE.md           # プロジェクト文脈
├── commands/           # カスタムコマンド
│   ├── layer1-official/
│   └── layer2-remix-specific/
└── skills/             # カスタムSkills
    ├── layer1-official/
    └── layer2-remix-specific/

8. Escape キーの活用

用途: 会話履歴を失わずに中断・リダイレクト

使用シーン:

  • Claudeが間違った方向に進んでいる時
  • 急な方向転換が必要な時
  • 現在の出力を停止して新しい指示を与える時

効果: コンテキストを保持したまま修正可能

9. 参考リンク